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Channel: まちかど逍遥
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旧小田切家住宅を見学。

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2019年7月の長野旅の続き。

須坂に来たのは、旧小田切家住宅を見学するのがメイン。ここは数年前から行きたいと思っていたのだった。


立派な長屋門を横目に、店の方から入場する。


あっ、手描きの本業敷瓦がこんなところに!期待がふくらむ~~~


ここは松代の真田家などに比べればコンパクトで、長屋門の店スペースから玄関を介してつながる主屋はきれいな
矩形にまとまり、その外側に土蔵が並ぶ、割と単純な平面構成である。
しかし、装飾的なおもしろさはこちらの方が上かもしれない。


玄関の格天井。


小田切家は、糀、油、蚕糸、呉服商など多種の商売を営み、幕末まで町年寄や須坂藩の御用達を勤めた豪商であったが、
1870(明治3)の須坂騒動で建物の多くが打ちこわしにあい、現存する建物はその後再建したものという。
和風建築も近代に建てられたものは、近世のものよりも自由な形で華やかな装飾があって面白いのだ。


家の中央には仏壇が鎮座している。仏壇の名産地、飯山町から50円で購入したというゴージャスな仏壇で、
扉はこんな透かし模様。


仏壇を収納する物入れの扉に貼られた唐紙は、立湧に桐や鳳凰をからめた模様で格式高いイメージ。


須坂騒動のあと建物を再建した小田切辰之助は、蚕種の品質向上のための蚕種組合を作ったり、日本で最初の
製糸結社である「東行社」を創立するなど、須坂の製糸業の発展に大きく貢献した人物である。
また銀行の設立や水道の敷設など、町の近代化にも寄与している。

お納戸の床の間は普通の半分ぐらいの奥行だが、内角が丸くなっていて優しい感じ。




奥座敷と2号土蔵の間にはわずかな隙間があり、襲われた場合の抜け道が用意されていたとか。
しかし実際に人が入ると挟まって動けなくなりそうな狭さ。。。(笑)


一刀彫とみられる奥座敷の書院欄間(だったか?)の力強い格子。




廊下の欄間の組子。


こちらの襖はまた派手に絵が描かれている。


満開の白梅が扉いちめんに。


卍崩しに雲がかかった模様の唐紙。


釘隠しは、松や柏など、いろんなモチーフが使われていて素敵だな!




襖の引き手もいろいろで見て行くとおもしろい。






廊下の壁の一部がこんな洋室の壁紙のような小花模様だった。漆喰の上から和紙を糊で塗りこんであるようだ。
何でここだけ、こんな目立たない場所に??


タイル貼りのかまどは既製品だろうな。


さて、タイル貼りの蔵へ・・・

続く。

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