先月、ピーチの午後便で鹿児島へ行って来た。
鹿児島には何回も行っているが大隅半島の方はほんの一部しか行っておらず、一度ゆっくり回ってみたいと
思っていた。今回は建築めぐりではなく、滝をめぐったり温泉に浸かってのんびりしようと。
空港からレンタカーで出発したが、宿泊地の鹿屋まではナビによると2時間半ほどかかるらしい。結構あるな(汗)
飛行機の出発が少し遅れた分到着も遅れたので今日はもう寄り道は無理かな。。。高速を使えば早いが、せめて
海沿いのドライブを楽しみたい。もしいいペースで行ければ途中で温泉に立ち寄ろう。
霧島市の市街地を抜けるのに時間がかかり海沿いの道に出てきた頃にはもうかなり日は傾いていた。
しかし錦江湾に浮かぶ桜島が見えるとハイテンションに!山頂から少し煙を吐いている。また噴火してるのかな。
途中、黒酢の産地である福山という集落を通ったときに、チラッと見えた案内板。集落の中を指した矢印と、
「旧田中家別邸」の文字。んっ??マップにはこのあたり見どころは何も載っていなかったが・・・どんなもんかな。
もう4時半。日が暮れる前に宿に着きたいが・・・「別邸」というのが気になって引き返してみた。
細い道を入り込むと長い塀越しに立派な前栽が見える。うわ、これは結構立派なお屋敷だな。
時間が遅いので入館断られるかもしれないけどちょっと偵察に行ってみよう。
幸い門はまだ開いていたので急いでアプローチの坂を上り中へ。。。和風の邸宅だ。玄関の戸は閉まっていたが、
開けて入るるとまだお客が1人いるようなので、私も紛れて見せてもらおう。
・・・おおっ!?これは洋間じゃないか!!しかも、この天井、暖炉、窓・・・外観からは内部にこんな本格的な
洋間があるなんて想像もしていなかったので驚いたな!
奥には座敷があるようだ。
うわぁ、、、これはヤバイ、30分ぽっちで見切れるものではないな・・・とにかく急いで見よう。
窓はなるほど、和とも洋とも見えるデザイン。外から見ても分からないわけだな。
天井のレリーフがゴージャス!!
折上天井と言えそうなぐらい凹凸がある。
角には換気口が。
この建物はここ福山出身の実業家で衆議院議員にもなった田中省三が郷里に建てた別邸。海運業を中心に保険、工業、
鉱山、銀行など多分野の事業を成功させ財をなした。彼は1918(大正7)年に私立福山中学校を創立し
教育振興にも貢献した。
大正8年9月と書かれた棟札が見つかっている。この建物は田中家の手を離れた後1970(昭和45)年まで
結婚式場として使われていた。その後公民館、教育委員会の本部、そして最後は老人憩いの家となっていたとか。
部屋の角にある大理石の暖炉は本物のようだ。おばちゃんによると、今はないが煙突があったらしい。
化石入りの灰色の大理石で色の違う石が象嵌されているのは、田中家の屋号を表すマーク。
座敷との間の引き戸の半間手前に垂れ壁を設けてちょっとした緩衝空間としている。
垂れ壁を支える持ち送り(?)も、彫刻に加え、色の違う材をはめ込んであったり、とても凝っている。
あぁ、座敷の方も見なければ。
続く。
鹿児島には何回も行っているが大隅半島の方はほんの一部しか行っておらず、一度ゆっくり回ってみたいと
思っていた。今回は建築めぐりではなく、滝をめぐったり温泉に浸かってのんびりしようと。
空港からレンタカーで出発したが、宿泊地の鹿屋まではナビによると2時間半ほどかかるらしい。結構あるな(汗)
飛行機の出発が少し遅れた分到着も遅れたので今日はもう寄り道は無理かな。。。高速を使えば早いが、せめて
海沿いのドライブを楽しみたい。もしいいペースで行ければ途中で温泉に立ち寄ろう。
霧島市の市街地を抜けるのに時間がかかり海沿いの道に出てきた頃にはもうかなり日は傾いていた。
しかし錦江湾に浮かぶ桜島が見えるとハイテンションに!山頂から少し煙を吐いている。また噴火してるのかな。
途中、黒酢の産地である福山という集落を通ったときに、チラッと見えた案内板。集落の中を指した矢印と、
「旧田中家別邸」の文字。んっ??マップにはこのあたり見どころは何も載っていなかったが・・・どんなもんかな。
もう4時半。日が暮れる前に宿に着きたいが・・・「別邸」というのが気になって引き返してみた。
細い道を入り込むと長い塀越しに立派な前栽が見える。うわ、これは結構立派なお屋敷だな。
時間が遅いので入館断られるかもしれないけどちょっと偵察に行ってみよう。
幸い門はまだ開いていたので急いでアプローチの坂を上り中へ。。。和風の邸宅だ。玄関の戸は閉まっていたが、
開けて入るるとまだお客が1人いるようなので、私も紛れて見せてもらおう。
・・・おおっ!?これは洋間じゃないか!!しかも、この天井、暖炉、窓・・・外観からは内部にこんな本格的な
洋間があるなんて想像もしていなかったので驚いたな!
奥には座敷があるようだ。
うわぁ、、、これはヤバイ、30分ぽっちで見切れるものではないな・・・とにかく急いで見よう。
窓はなるほど、和とも洋とも見えるデザイン。外から見ても分からないわけだな。
天井のレリーフがゴージャス!!
折上天井と言えそうなぐらい凹凸がある。
角には換気口が。
この建物はここ福山出身の実業家で衆議院議員にもなった田中省三が郷里に建てた別邸。海運業を中心に保険、工業、
鉱山、銀行など多分野の事業を成功させ財をなした。彼は1918(大正7)年に私立福山中学校を創立し
教育振興にも貢献した。
大正8年9月と書かれた棟札が見つかっている。この建物は田中家の手を離れた後1970(昭和45)年まで
結婚式場として使われていた。その後公民館、教育委員会の本部、そして最後は老人憩いの家となっていたとか。
部屋の角にある大理石の暖炉は本物のようだ。おばちゃんによると、今はないが煙突があったらしい。
化石入りの灰色の大理石で色の違う石が象嵌されているのは、田中家の屋号を表すマーク。
座敷との間の引き戸の半間手前に垂れ壁を設けてちょっとした緩衝空間としている。
垂れ壁を支える持ち送り(?)も、彫刻に加え、色の違う材をはめ込んであったり、とても凝っている。
あぁ、座敷の方も見なければ。
続く。