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Channel: まちかど逍遥
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旧玉水新地の風景

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2019年秋の高知の続き。

もともと高知市内を見るつもりをしておらず何もチェックしていなかったのだが、急遽スマホで何か見どころはあるかと調べてみると
元玉水新地という場所があり、遊廓建築が少し残っているらしいのでちょっと行ってみよう。
レンタサイクルで走るが高知の街は結構広いなぁ(汗)

あぁここがそうなのか。なるほど、車の走る道路から一段下がったところに水路があり、その前にいくつかの
旅館が並んで建っている。


ここは高知城下町の端っこで、この細い水路に架かった「思案橋」には番所が設けられていた。
高知城の築城とともに1601(慶長6)年から城下町の建設も始められた。鏡川と水路で区切られた城下町は、
南北約1km、東西約3.5kmほどのエリアである。遊廓は城下町のすぐ外側にあったのだ。


思案橋の洗い出しの親柱には大正十五年五月、と書かれていた。


旅館街の前を流れる水路は、車道から1~1.5mほど下を流れていて、水路沿いに歩行者用の道が通っている。
これは私道なのかな?ちょっと下りてみよう。


車道から直接1軒1軒の旅館へ渡れるように、それぞれの建物の前に橋がある。各旅館がそれぞれに独自で架けたのだろう。
両岸に段差があるので路面が階段状になっているのだが、段の入れ方や欄干のデザインも皆違っていて、幅も違うし、
途中でくの字に曲がっていたり、バラバラなのが面白いな!




水路は古い石積みの護岸になっていて、各橋のたもとには水面まで下りる数段の階段が設けられている。
ここで洗いものをしたのだろうか。


この水路の水は、意外に思うが湧き水のようにとても澄んでいる。


その先に旅館が数軒並んでいた。元々ぎっしり並んでいただろうが手前は大きな空き地となっている。


空き地の横の道を少し入ったところに豆タイル貼りの建物があった。3つのドアがあり、元は店だったのだろう。
それぞれ周りのタイルが違っている。




旅館の方に戻ろう。もう営業してなさそうな雰囲気だがよくわからない。。。


道路からの視線を遮るために植えられているであろう川べりの木が、水路と相まって風流ともいえる風景を作り出す。
こういう場所に、水の清らかさが救いとなっているな。


かわいいグリーンのタイル。


人がいる建物もあったのでさーっと歩く。


元遊廓のような場所はイメージがよくないので行政は一掃したがり一般市民は見て見ぬふりをするだろうが、
都市にはいろんな場所があったわけで、裏も表もまちの記憶としてはとどめておきたい。




行き帰りに目にしたレンガ塀いろいろ。
ところでこういう水路、夜など人は落ちないのかなぁ!?




これも阪神からの戻り船のバラストとして積んできたレンガだろうか。


築地塀も。


寺田寅彦記念会館の石積みの塀。

ランチに行ったのが結構遠くて時間を取ってしまった。。高知散策はこの辺で終わりにして、駅への戻りしなお風呂屋にちゃぽん。
高知駅前からのバスは大阪まで5時間!長い道のりだけど帰れるだけありがたい。

あぁ飛行機が欠航になったおかげで(苦笑)高知市内もちょっとうろつけたし、楽しいお試し高知旅となったな!
ジェットスターの高知便がなくならないうちに、また来よう。お願いだから欠航はやめてほしい~~(祈)

終わり。

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