2019年秋の高知の続き。
吉良川のまちの旧土佐街道を端の方まで歩いて行くと、ひときわ立派な蔵が見えてきた。うわっ、すごい!
下半分はなまこ壁で上は水切瓦が幾重にも重なっている。
水切瓦は吹きつける風雨から壁を守るための実用と装飾的な意味合いの他に、ステイタスシンボルでもあったという。
ここでも広い敷地のうちでも表側の目立つところに水切瓦をめぐらせた蔵を配置している。
おや、暖簾がかかっているな。「蔵宿(くらじゅく)」、ここは宿なのか。カフェもやっているようだ。入ろ!!
この建物は炭問屋を営んでいた池田家の住宅。
ここはまちの端の方で敷地が広いからかちょっと変わっていて、通りに面した主屋と蔵の間が高塀で繋がれ、
格子戸の入口が設けられている。アプローチの素敵な石垣はリノベーションで造ったのかも。
蔵がカフェのようなので覗いてみるとグループのお客で大入り(苦笑)。
「いけますか」と声をかけると、「こちらでどうぞ」と、中庭に面した建物の方へ案内された。
これは通りに面した町家形式の主屋の一部だな。ラッキ~~
外から眺めていた町家を内側から見れてうれしいなぁ!
ここの軒下には1間ほどの土間がありその内側に部屋がある。台風のときなど土間の外側に雨戸を立てるのだろう。
夏は深い軒が日射を遮って涼しそうだ。南国土佐ではやはり夏を旨としているのだな。ここは普段は客室らしい。
パウンドケーキセットを頂いてほっとひと息ついたら、客室内をちょっと見せてもらう。
庭に面したこの部屋から奥へ行くと上質な座敷と、さらに奥にはベッドが備え付けられた寝室があった。
かなり広いスペース。欄間は菊の花の透かし彫り。こんなところに泊まれるっていいなぁ!
中庭を囲むように建物が建っている。敷地のいちばん奥に、木々に隠れるようにして建っている建物が気になる。
大正時代に離れとして建てられたそうで、そちらも客室に使っているらしい。
奥さんに頼んでみると、片付いていないけれどと見せていただけることに。やった~~
邸宅のように独立した玄関。正面に床の間や丸窓のある玄関の間。
玄関の間から左へ行くと部屋が田の字型に並んでいる。部屋と部屋の間の欄間が豪華!
激しく波打つ水に扇が散らされたデザインは「扇流し」と呼ばれ優雅でおめでたい模様である。一枚板を彫ってある。
その他には梅、竹、菊の花などの透かし彫りも。
10畳の座敷はこの青い壁がインパクト大!たまに見かけるが、やはり高貴な色で特別感があるな!
床柱が自然に曲がった木を使ってあったり床脇の柱は途中で切れていたりと面白い意匠。
ちんくぐりは小判型に竹の透かし彫り。
ここに泊まったらこの空間を独占できるのだ。いいなぁ!
中庭に面した離れの廊下の欄干。
吹き放ちの廊下が母屋の方へ伸びていて、途中にトイレがあった。新しい設備が入っていたが、壁の白無地タイルは
古いままと見える。
カフェになっている表の蔵は明治期に建てられたもと米蔵で、ライブなどしょっちゅう開かれているようだ。
吉良川のまちなみは1997(平成9)年に重要伝統的建造物群保存地区に選定された。
こちらの蔵宿は2000年からカフェを運営、そして2008年から宿もオープンしてきたというから、
吉良川の町家活用の草分け的な存在だったのだろう。これからもまだまだ進化していきそうだ。
あぁ、もう一度吉良川をゆっくり歩きに来たいなぁ。そして是非ここに泊まりたい!!
続く。
吉良川のまちの旧土佐街道を端の方まで歩いて行くと、ひときわ立派な蔵が見えてきた。うわっ、すごい!
下半分はなまこ壁で上は水切瓦が幾重にも重なっている。
水切瓦は吹きつける風雨から壁を守るための実用と装飾的な意味合いの他に、ステイタスシンボルでもあったという。
ここでも広い敷地のうちでも表側の目立つところに水切瓦をめぐらせた蔵を配置している。
おや、暖簾がかかっているな。「蔵宿(くらじゅく)」、ここは宿なのか。カフェもやっているようだ。入ろ!!
この建物は炭問屋を営んでいた池田家の住宅。
ここはまちの端の方で敷地が広いからかちょっと変わっていて、通りに面した主屋と蔵の間が高塀で繋がれ、
格子戸の入口が設けられている。アプローチの素敵な石垣はリノベーションで造ったのかも。
蔵がカフェのようなので覗いてみるとグループのお客で大入り(苦笑)。
「いけますか」と声をかけると、「こちらでどうぞ」と、中庭に面した建物の方へ案内された。
これは通りに面した町家形式の主屋の一部だな。ラッキ~~
外から眺めていた町家を内側から見れてうれしいなぁ!
ここの軒下には1間ほどの土間がありその内側に部屋がある。台風のときなど土間の外側に雨戸を立てるのだろう。
夏は深い軒が日射を遮って涼しそうだ。南国土佐ではやはり夏を旨としているのだな。ここは普段は客室らしい。
パウンドケーキセットを頂いてほっとひと息ついたら、客室内をちょっと見せてもらう。
庭に面したこの部屋から奥へ行くと上質な座敷と、さらに奥にはベッドが備え付けられた寝室があった。
かなり広いスペース。欄間は菊の花の透かし彫り。こんなところに泊まれるっていいなぁ!
中庭を囲むように建物が建っている。敷地のいちばん奥に、木々に隠れるようにして建っている建物が気になる。
大正時代に離れとして建てられたそうで、そちらも客室に使っているらしい。
奥さんに頼んでみると、片付いていないけれどと見せていただけることに。やった~~
邸宅のように独立した玄関。正面に床の間や丸窓のある玄関の間。
玄関の間から左へ行くと部屋が田の字型に並んでいる。部屋と部屋の間の欄間が豪華!
激しく波打つ水に扇が散らされたデザインは「扇流し」と呼ばれ優雅でおめでたい模様である。一枚板を彫ってある。
その他には梅、竹、菊の花などの透かし彫りも。
10畳の座敷はこの青い壁がインパクト大!たまに見かけるが、やはり高貴な色で特別感があるな!
床柱が自然に曲がった木を使ってあったり床脇の柱は途中で切れていたりと面白い意匠。
ちんくぐりは小判型に竹の透かし彫り。
ここに泊まったらこの空間を独占できるのだ。いいなぁ!
中庭に面した離れの廊下の欄干。
吹き放ちの廊下が母屋の方へ伸びていて、途中にトイレがあった。新しい設備が入っていたが、壁の白無地タイルは
古いままと見える。
カフェになっている表の蔵は明治期に建てられたもと米蔵で、ライブなどしょっちゅう開かれているようだ。
吉良川のまちなみは1997(平成9)年に重要伝統的建造物群保存地区に選定された。
こちらの蔵宿は2000年からカフェを運営、そして2008年から宿もオープンしてきたというから、
吉良川の町家活用の草分け的な存在だったのだろう。これからもまだまだ進化していきそうだ。
あぁ、もう一度吉良川をゆっくり歩きに来たいなぁ。そして是非ここに泊まりたい!!
続く。