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Channel: まちかど逍遥
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Re-TAiL(リテイル)

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一宮の続き。

レンタカー返却時間の制約があって、一宮ではもう1ヶ所だけ、Re-TAiL(リテイル)を見に行く。
ここは尾西織物同業組合事務所として建てられた、旧尾西繊維協会ビル。
事務所、応接室、文書庫、試験室、会議室、陳列室など、各種機能が詰まった一宮の繊維産業のシンボル的ビルは
繊維を軸とした現代のクリエイティブ拠点として生まれ変わった。ファッション、デザインなどのテナントや
アトリエが入居し、展示やイベントなど、各種情報発信の場となっている。


1933(昭和8)年築。外壁は当時流行りのスクラッチタイルだが、建物の角に石造建築の隅石風の装飾を入れて
いるあたり、モダニズムとは遠いイメージになっている。華やかさや風格を加えたかったのだろうか。


深い褐色のスクラッチタイルに隅石の装飾や窓枠の白がくっきり際立っている。
この建物が建てられた頃は毛織物の最盛期。当時の建築技術の粋を集めて建てられた洋風建築は、まちの風景を
賑やかに飾ったことだろう。


窓下の、網代のパターン貼りタイルに目を惹かれる。よく見るとその部分はスクラッチタイルではなく、柔らかい筋状の
タペストリータイルが使われていて、織物のような質感をかもし出している。




中へ入ろう。


ポーチの床には布目タイルが。格子の鉄扉のデザインもかわいい~


そしてエントランスの床には無釉モザイクタイルが。カラフルでファッショナブル!!




こちら最上階の大ホール。部屋中に布地が山積みされていた。小売もやっているようだ。
サイトによると「内外のブランドも採用する産地の上質なテキスタイルや、普通は流通しない見本反まで、新旧の
さまざまな繊維素材を揃えます」とのことで、これはクリエイターにとってはワクワクする素材の山!


周囲の壁には、入口の格子と同じ四枚花弁の花型の装飾が入っていた。。


レトロな天井扇とレリーフ。


舞台というか、演台があって、ここでいろんな式典等もやっていたのだろう。
修復工事は壁を塗りなおしたぐらいだろうか、不自然に新しいところもなく、尾西繊維協会ビル当時の雰囲気が
十分に感じられてとてもいい感じ。


1階、2階のテナントを覗いている時間がなく、共用スペースをさらっと見たのみだったが、今の人のセンスで
再び息を吹き込まれたビルは、産業の拠点であると同時に一宮のまちの観光スポットとしてこれからどんどん
注目されていくだろうな! →公式サイト




さぁ名古屋へ戻ろう。
近くにあったお風呂屋。タイルがちらりと。時間があったら入りたかったなぁ~


ここはまた別のお風呂屋が建っていた跡地?モザイク画だけが駐車場の横に唐突に置かれていた(笑)
こんなタイル保存もあり??


一宮から名古屋まで戻るのに結構時間がかかった。。。距離感も土地勘も全くない未踏の地だったが(苦笑)、
車でうまく回れてよかった!

終わり。

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