鞆の浦の続き。
太田家住宅の気になる市松模様の土間。無地だがこれも敷瓦だ。黒い部分が屋根瓦と同じような材質の瓦で
白い部分は漆喰っぽい。
そう言えば飛騨金山で見た旭湯の壁もここと同じような白黒の市松模様だったが、あちらは白がタイルで、黒が漆喰だった。
しかし聞けばこの床は復元したものらしい。あっ、そうか、確かにきれいすぎる。約6年がかりの修復工事で
新しい部材を入れてやり直したのだな。じゃあ元々敷かれていた敷瓦はどうしたのか?
そこの奥だけ元のままですよ、と教えてもらった部分を見てみたら、、、あっ、ほんとだ。ここだけ他とは色が違う。
白い部分もそれほど白くない。三和土らしいが、普通のたたきよりは白いのは石灰が多めなのか??
敷瓦の表面には細かい凹凸がたくさんついている。もとからそんなに平滑ではなかっただろうが、長年踏まれ擦れてきた
せいだろう。割れたものも多かったに違いない。しかし一部だけでもオリジナルを残して見せてくれているのは
やはりありがたいな!
裏庭に敷かれていた敷石は保命酒屋中村家が持っていた自前の登り窯で焼いたものらしいが、土間の敷瓦は
建物が建てられたときに貼られたものだろうから時代が違うし、材質も違う。なまこ壁に使う貼り瓦と同じものだろうか。
施主自ら瓦屋さんに注文して左官屋さんに直接指示して施工させたのか、と想像。。。
この穴はゴミ捨て場かと思ったがそうではないと。一時的に掃き溜めておく場所と言われていたかな?(うろ覚え・・)
奥の土間にあったかまどの一部が崩れていて内部の構造が分かる。薄いタイル状の焼き物と土をミルフィーユのように
交互に積んであり、全体を塗りこめてある。
ショーケースの中にトイレの改修時に外したタイルが展示してあった。上便所の壁と床に使用されていたと書いてある。
お風呂の横にあった便所だな。男子用小便所にはタイルが残っていたが、大便所の方はタイルがなかった。
そこから剥がしたものだな。
保命酒蔵の内部も見学できる。天井が高く広い空間で、製造に使われた道具や甕などが展示されている。
これはてこの原理でお酒を絞る装置。
面白い馬のおもちゃがあなると思ったら、昔、鞆の浦では、男の子が生まれた家では八月一日の節句に木製の白い馬を
飾って祝い、台車に乗せてまちなかを引き回すという風習があったのだそう。
貼り瓦が部分使いされた蔵はとってもCOOLだな!!
受付のおばちゃんと話していたら、近くの元銭湯にもタイルがあるよと教えてくれた。行ってみよう!
元友光軒。2012年時点ではまだカフェをやっていたが、その後閉店してしまったようだ。
元床屋だった建物は窓まわりやドアまわりも凝った意匠でとてもおしゃれ!今は使われていないようで
もったいないなぁ。。。観光客がそれなりにやって来る鞆の浦でも、常夜燈のある港周辺以外ではなかなか
商売にするには厳しいのかな。。。
その隣が元お風呂屋で、今はガレージになっているが、元脱衣所の折上げ格天井が道路からでも見える。
あっ、ここのことか!前にも見ていたな、すっかり忘れていた(爆)
ちょうどここの家の人が出かけるところで外へ出てこられたので、お願いしてガレージに立ち入らせてもらった。
ガレージの中に一部タイルが現れているが、浴室だった部分の大部分は新たに作られた壁で締め切られている。
倉庫として使っている浴室部分もちらっと見せて頂くことができた。男女の仕切り壁や浴槽は取り払われていたが
周囲の壁はそのままで、白無地タイルにマジョリカタイルの雷文ボーダーがぐるりとめぐっていた。
その隣は岡亀保命酒本店。こちらもかなり古そうな建物だな。
龍が巻きついたおどろおどろしい看板は元々中村家にあったものだが、やめられたときに譲り受けたのだとか。
備前焼の大きな甕。
各保命酒屋では試飲もさせてくれる。私は鞆酒蔵の甘い十六味保命酒が気に入って小さな瓶を買って帰り
ちびちび飲んでいたが、すぐになくなった(爆)。くせになる味。
続く。
太田家住宅の気になる市松模様の土間。無地だがこれも敷瓦だ。黒い部分が屋根瓦と同じような材質の瓦で
白い部分は漆喰っぽい。
そう言えば飛騨金山で見た旭湯の壁もここと同じような白黒の市松模様だったが、あちらは白がタイルで、黒が漆喰だった。
しかし聞けばこの床は復元したものらしい。あっ、そうか、確かにきれいすぎる。約6年がかりの修復工事で
新しい部材を入れてやり直したのだな。じゃあ元々敷かれていた敷瓦はどうしたのか?
そこの奥だけ元のままですよ、と教えてもらった部分を見てみたら、、、あっ、ほんとだ。ここだけ他とは色が違う。
白い部分もそれほど白くない。三和土らしいが、普通のたたきよりは白いのは石灰が多めなのか??
敷瓦の表面には細かい凹凸がたくさんついている。もとからそんなに平滑ではなかっただろうが、長年踏まれ擦れてきた
せいだろう。割れたものも多かったに違いない。しかし一部だけでもオリジナルを残して見せてくれているのは
やはりありがたいな!
裏庭に敷かれていた敷石は保命酒屋中村家が持っていた自前の登り窯で焼いたものらしいが、土間の敷瓦は
建物が建てられたときに貼られたものだろうから時代が違うし、材質も違う。なまこ壁に使う貼り瓦と同じものだろうか。
施主自ら瓦屋さんに注文して左官屋さんに直接指示して施工させたのか、と想像。。。
この穴はゴミ捨て場かと思ったがそうではないと。一時的に掃き溜めておく場所と言われていたかな?(うろ覚え・・)
奥の土間にあったかまどの一部が崩れていて内部の構造が分かる。薄いタイル状の焼き物と土をミルフィーユのように
交互に積んであり、全体を塗りこめてある。
ショーケースの中にトイレの改修時に外したタイルが展示してあった。上便所の壁と床に使用されていたと書いてある。
お風呂の横にあった便所だな。男子用小便所にはタイルが残っていたが、大便所の方はタイルがなかった。
そこから剥がしたものだな。
保命酒蔵の内部も見学できる。天井が高く広い空間で、製造に使われた道具や甕などが展示されている。
これはてこの原理でお酒を絞る装置。
面白い馬のおもちゃがあなると思ったら、昔、鞆の浦では、男の子が生まれた家では八月一日の節句に木製の白い馬を
飾って祝い、台車に乗せてまちなかを引き回すという風習があったのだそう。
貼り瓦が部分使いされた蔵はとってもCOOLだな!!
受付のおばちゃんと話していたら、近くの元銭湯にもタイルがあるよと教えてくれた。行ってみよう!
元友光軒。2012年時点ではまだカフェをやっていたが、その後閉店してしまったようだ。
元床屋だった建物は窓まわりやドアまわりも凝った意匠でとてもおしゃれ!今は使われていないようで
もったいないなぁ。。。観光客がそれなりにやって来る鞆の浦でも、常夜燈のある港周辺以外ではなかなか
商売にするには厳しいのかな。。。
その隣が元お風呂屋で、今はガレージになっているが、元脱衣所の折上げ格天井が道路からでも見える。
あっ、ここのことか!前にも見ていたな、すっかり忘れていた(爆)
ちょうどここの家の人が出かけるところで外へ出てこられたので、お願いしてガレージに立ち入らせてもらった。
ガレージの中に一部タイルが現れているが、浴室だった部分の大部分は新たに作られた壁で締め切られている。
倉庫として使っている浴室部分もちらっと見せて頂くことができた。男女の仕切り壁や浴槽は取り払われていたが
周囲の壁はそのままで、白無地タイルにマジョリカタイルの雷文ボーダーがぐるりとめぐっていた。
その隣は岡亀保命酒本店。こちらもかなり古そうな建物だな。
龍が巻きついたおどろおどろしい看板は元々中村家にあったものだが、やめられたときに譲り受けたのだとか。
備前焼の大きな甕。
各保命酒屋では試飲もさせてくれる。私は鞆酒蔵の甘い十六味保命酒が気に入って小さな瓶を買って帰り
ちびちび飲んでいたが、すぐになくなった(爆)。くせになる味。
続く。