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伊東の旅館建築 東海館2

東海館の続き。

廊下に面した客室の窓はそれぞれに違った材料で形や格子のパターンにこだわって作られている。
この昭和13年に増設された「新館」は、各階を別々の3人の棟梁に担当させて腕を競わせたとか。
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木材ひとつ取っても千変万化。日本の建築の面白さだと思う。

きれいに製材して一寸の狂いもなく組み上げた建築もすごいとは思うが、やはりこういう、材料の個性をどう生かすか
豊かな創造力と現場力で作り上げた建物の方が面白いなぁ。それは純粋な洋風建築よりも擬洋風の方に興味を
引かれるのに似ている。素人にも分かりやすく、感情移入しやすいということなんだけど。
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各階いちばん大きい客室の床の間は、書道になぞらえ、1階が「真」、2階が「行」、3階が「草」、の構えで
作られているとか。「真」は決まりに基づいて造られ、「行」はやや崩した造り、「草」は自由で閑寂な造りと言う。
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孔雀の間の書院の織物のような格子。
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そして三階の表側には大広間の宴会場があった。格天井に古い和風シャンデリアが下がる。このときはひな祭り前
だったのでお雛様が飾られていた。お雛様に隠れた床の間には、エンジュや黒檀の材が使われ、格天井には
神代杉の杢板が使われているとか。
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廊下との間の欄間は下半分が組子の青海波。そして・・・
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波間には千鳥が!かわいい~~~
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同じ大きさの大広間が2つ、廊下のような緩衝スペースを挟んで背中合わせとなっていた。
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通常は2部屋を別で使っていたのだろうが、建具を開け放してしまえば120畳の細長い大広間となる。
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こちらの大広間には舞台がついていたが、その両脇に飾られた彫刻の圧倒される迫力!
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ケヤキの一枚板だろうか、板からはみ出さんばかりに、孔雀の雌雄が彫られている。
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3階から細い階段がさらに上へと続いている。これは?上っていくと、さらに上まで続いている。望楼か!
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5階にあたる望楼は広さは8畳ぐらいか、360度ガラス張りで伊東のまちが一望できる。
うわぁ~すごいなぁ!!
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お隣のケイズハウスのドームが間近に見えた!ケイズハウスの見学ではここにも上がらせてもらえるのだろうか?
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1階の喫茶室も最後にチラッと見せてもらった。
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見所が多すぎてすっかり時間を取ってしまったな。。。
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喫茶とお風呂は帰りに時間があればということにして、あともう少し付近をうろつく。

続く。

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