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Channel: まちかど逍遥
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台中のまちをぐるぐる歩く3 (台湾)

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台中の続き。

道をまっすぐ歩いていたらいきなり駐輪場のようなところに突入し、行く先には建物が立ち塞がっている。
あれっ、どこかぬけられるかな?と建物に入ったら・・・それは台中市政府だった。ヤシの木がそびえる広い中庭!


中庭をぐるりと建物が取り囲み、庭に面して廊下がある。半円アーチがずらり。いきなり迷い込んだ迷宮。


現在の台中市政府の建物は、元台中州庁。ここも日本統治時代に台湾の官公庁建築の多くを手がけた森山松之助による
設計で、1912(大正元)年に着工。拡張工事が重ねられ、1934(昭和9)年に現在の姿となった。


クリスマス前なので階段にはポインセチアが飾られていた。素敵だな!


さすが、台湾第二の都市台中の市政府、本当に白亜の宮殿のようだな!都市のシンボルとして、顔として、ふさわしい建物だ。
年月を重ね歴史をくぐり抜けながら醸成してきた風格は、新しい建物ですぐ作り出せるものではない。


このあたりは官公庁エリアで、現在の市政府の向かいにもまた、巨大な円柱がそそり立つ建物が。


これは旧台中市役所。敷地角の玄関部分が巨大すぎてちょっとバランスが悪いな・・・元々は左側の道路に沿って
棟が伸びていたのか??と思うが、元からこの姿だったようだ。


1911(明治44)年に建てられたこの建物は、台中で最初のRC(鉄筋コンクリート)建築だったとか。
戦後は台中市は直轄市となり市政府が元台中州庁の建物に入ったので、この建物の用途は転々としてきた。


エントランスホールの右側1階は明るいカフェになっている。「Cafe1911」の名はこの建物の竣工年から
つけられたのだな。古い小屋組をチラ見せしながらうまく雰囲気のいい空間を作ってあるなぁ!


木製の手すりを撫でながら上へ上る。


広々とした2階のフロアはこの時はガランとしていたが、台中市役所芸術センターとなっており、展覧会などに
使われているらしい。


そして3階へ上ると、おぉ~っ、階段ホールに半円形の窓が!三分割された窓には縦横斜めの格子状の桟が入って美しい。
さらにそれがツヤツヤの床に映り込んで丸になってる!


うわぁぁ!すごい!塔屋を見上げると、八方に丸窓、そして天文台みたいなドーム天井を支える梁が縦横無尽に!
ドームと丸窓を入れて撮りたいと、床に這いつくばる(笑)


傘を広げたようなこの立体構造、迫力ある~!ここを訪れた人は是非一番上まで上ってほしい。


市政府の裏手にはレンガ造の大屯郡役所の建物が、ボロボロのまま、鋼板塀に囲まれて残っていた。


これも修復して活用する予定らしい。あっぱれ~!


近くにはこんな建物も。


丸窓にはアールヌーボー的なデザインの素敵な面格子が見えた。


続く。

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