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飫肥の建物めぐり 3

飫肥の続き。

飫肥城は、南九州の中世城郭の特徴的な形態をもつ広大な城であった。戦国時代は島津氏を城主としたが、
豊臣秀吉から領地を与えられた伊東祐兵以来14代にわたり飫肥藩藩主伊東家の居城として存続した。
城と城下町をつなぐのが飫肥城大手門である。
オリジナルは明治時代の始めに取り壊されたが、1978(昭和53)年に飫肥城復元事業の一環として
復元建設された。その時に樹齢100年の飫肥杉が4本使用されたという大手門は、護岸もなく自然のままの
雰囲気の空堀と相まって、往時の様子を彷彿とさせ、飫肥のシンボルとして存在感を示している。
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こちらは、朝、振徳堂へ行く途中前を通ったときにはまだ開いていなかった旧伊東伝左衛門家。
ここも小鹿倉家と同様立派な切石積みの石垣の間に門はなく、石段を上るといきなり玄関がある。
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この写真は朝撮ったものなので閉まっているが、午後来た時にはちゃんと開いていた。
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玄関から上がることはできず、覗き込むのみ・・・(苦笑)
おぉ、座敷の欄間の麻の葉模様の組子細工がとても細かい。
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真ん中の模様は何だろう。
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よく見えるところがあるかと庭の方へ回ってみる。
伊東家は飫肥藩の上級家臣であった。19世紀中頃までに建てられたと推定される建物は、建築材に飫肥杉が
使われ、高床、南側の廊下など後に飫肥の住宅の典型となる特徴をすべて備えているという。
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こちらからも部屋に上がることはできず。。。縁側に乗り出して暗い室内の写真を撮ろうと片手を伸ばし
カメラのシャッターを押す・・・何とか撮れたか。しかし真ん中のは・・・ヘチマ?結局何か分からず(苦笑)
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しかし・・・縁側についていた左手の手のひらが何か痛いと思ったら、大きなトゲが皮膚の下にブスリと刺さっていた。
イテテ、、、これが数日間取れなくて困ったものだった。やっぱり観光客を室内に上がらせないのは正解(苦笑)

一般公開されている建物や、この時イベントで使用されていた建物をだいたい見たが、このほかにも
普通にお住まいの家など立派な門構えの邸宅がたくさんあった。
やはり連続したまちなみが保たれているのは、飫肥城下町の住人の方々の誇りや郷土愛のたまものだろう。
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ふと路地を覗いたら、何とまぁ美しい石垣が!!
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門の正面に見事な石垣、横向きの石段を上った上に屋敷が建つ構成。あぁ素晴らしいなぁ!!
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台地上にある飫肥城のふもとから坂谷川の蛇行地に広がる城下町は、勾配地のため石垣が多い。平地でもまた
石垣が多いのは、酒谷川の氾濫による水害への対策だろうか。それらの石垣は多様で、見て歩くのも楽しい。

手ごろなサイズの玉石を積み上げた勝目氏庭園の石垣。
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石垣の上に植えられたお茶の木が可憐な花をつけていた。お茶の木はだいたい自家用で飲むために植えられていたのだ。
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こちらは切石積みの石垣。ひとつひとつの石はまったくランダムな形。
苔のついた石とついていない石があるのは、崩れて積み直したのだろうか。
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塀の基壇部の石垣。小さな自然石を積んだ石垣は気取らない感じ。
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角の部分だけは強度をもたせるためきっちり切石の算木積みに。
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石垣が延々続く武家屋敷のまちなみ。勾配地の谷側に土留めとして作られている石垣は切石積みが多いようだ。
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さて、朝8時からうろつき回って堪能したので、予定より1本早い列車で宮崎へ戻ることにしよう。
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もう少し続く。

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