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Channel: まちかど逍遥
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青島に泊まる

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飫肥に敷瓦を見にいこうと、土曜午後のピーチで宮崎へ。今回は開き直って飫肥だけのつもりなので
夕方着いたら宿へ直行の予定だが、朝の海を眺められたらと青島に泊まることにしたのだった。
本数がとても少ない日南線の列車に乗り継げるバスの時間がカツカツで、飛行機の到着が少しでも遅れると
アウトだったが、うまく時間通りに着いてくれて、飛行機を降りたらダッシュでバス乗り場へ。
何とか間に合ったとホッとするのもつかの間、、、バスが遅れていて来ない(汗)
しびれを切らせてタクシーで最寄駅まで行くことに。なんせ、列車1本遅れたら1時間半のロスである。

タクシーの運チャンが一度曲り損ねるほど細い道(ほぼあぜ道)に入り込み、着いたのはこの駅。
うぉぉっ~!!ケガの功名というべきか、、、1250円かかったけどタクシーで来てよかったぁ!
列車が来るまで少しの間、このかわいい駅を楽しむ。


ガタンガタンとやって来た国鉄顔の気動車に乗り込めば、垂直ボックスシート、頭上にはネットをかぶった扇風機、
金属の網棚・・・旅情が高まる~♪


そして明るいうちに青島に到着。よかった~!


青島駅は有名なその名前とうらはらに無人駅でとてもローカル風情にあふれている。しばし駅構内でうろうろ。
ホームから直接線路に降りる構内踏切や、その脇にある小さな小屋など、、、魅力的な風景がたくさん。


駅務室の窓下のこの石が特徴的!砂岩っぽい柔らかそうな石だが穴が無数に空いていてかなり気持ち悪い(爆)
もちろん天然石で、日南海岸で波に洗われた石だろう。下手によそから持ってきた石を使わず、背筋がゾワゾワする
地元の石をそのまま使うのがあっぱれ!(笑)


具体的な説明が切実な張り紙。絶対にゴミは置いて行くまい。


さぁ、まだ明るい。今宵の宿、ペンション青島へ向かう前に海岸へ出てみよう。


昭和な雰囲気のストリートを抜けたら海岸に出た。あぁ、あれが青島か!地続きになっていて歩いて渡れるのだが、
風がビュービュー吹き付け寒くてお腹が冷えてきて(苦笑)、先端まで行く気になれず、眺めるだけで・・・(汗)
海岸は流木だらけなのは台風のせいらしい。


広い道路に戻り歩いて行くとロードサイドは潰れた店舗が目につく。かつて宮崎は新婚旅行のメッカだったが。。。
しかし、あらたにできてるお店もぽつぽつあり、新しい動きもあるのかなと感じる。

おぉ、このガソリンスタンド、レトロでカッコイイな!1970年代ぐらいだろうか?


おや、あちらは?
「青島給油所」と書かれた白い建物。前には広いスペースがありよくある給油所の建物だが、なにやら様子がおかしい。
道を渡って近寄ると、サーフショップみたいだ。給油所をリノベーションしたのか。面白いな!


そしてその後ろの一段低いところに、古い民家が。いや、こちらも民家をリノベーションしたお店か!?
夕闇迫る中、大きなガラス窓から放たれる魅惑の黄色い灯りに虫のようにふらふらと引き寄せられる(笑)。
何のお店ですか?と聞いてみると、会員制のヨガスタジオだとか。いかにもサーファーなお姉さんがにこやかに
よかったら見て行って下さい、と言ってくれたので、上がりこんで見学させてもらう。


シンプルな四角形の平面で、部屋のまわりをぐるりと廊下が一周している。もとの古民家の雰囲気を残しつつ、
南国らしい開放的な空間になっている。
こちらは2部屋の座敷だったそうで、建具を挟んで床の間が左右対称に作られていたという。珍しいなぁ。


今はアンティークな灯りや小物でセンス良くディスプレーされた床の間。素敵~~!
セレクトされた無国籍な雰囲気のユーズド家具類もハマっていて魅力を増しているな!
ここでゆっくりお茶を飲めたらなぁ。カフェだったらいいのに。。。


元の玄関だったところはお手洗いに改修されていた。民家らしさを残した狭い廊下を回り込むと、、、


おお~っ、こちらは天井を抜いて小屋組をむき出しにした大空間!ここがスタジオ。私はヨガはやってないけど
ここでならヨガをやってみたいなぁ!


海へもすぐ出られるロケーション。聞けば、青島給油所のサーフショップも同じ経営だそう。ははぁ、なるほど。
やっぱり若い人のセンスでこんな素敵なスポットが出来てくると自然と人が集まるだろうな!


ゆっくり見せてもらってお礼を言い外へ出ると、もうすっかり日が落ちていた。
しかし列車1本遅れていたらこんな寄り道もできなかっただろう。よかった~


宿へ荷物を置いて青島グランドホテルの温泉に入りに行く。ちょうど巨人軍がキャンプ中だったが興味なし(笑)
実はここは九州温泉道の温泉なのだ。スタンプゲット!


ここもやっぱり昭和の温泉ホテルで、レトロな雰囲気がそこかしこに感じられる。
いたく気に入ったのは、エントランスとエレベーターまわりの壁、そして受付カウンターが全てオニキス!
透明感のあるきれいなグリーンに細かい縞模様の入ったオニキスの厚い板をふんだんに使った、贅沢な仕様。
キラキラしたシャンデリアの光が当たると宝石のようだ。ナデナデ~~

カウンターのお兄ちゃんにこの石はここで採れるのか?と聞いてみたが違うと(笑)。まぁ、アフリカ産だろうな。

温泉でさっぱりしたら、夜の海岸を散歩しながら、友達に超おすすめと聞いて予約を入れておいた
海鮮料理の店、「網元」へ向かおう。


今はちょうどいせえび祭のシーズンで、いせえびがいけすにうじゃうじゃいたが、さすがに1人では1万円の
いせえびには手が出せず(汗)一番安い青島御膳にさざえの壺焼きを追加で注文。出てきた料理を見てびっくり!!
これ本当に一人前!?3人前じゃないの!?という刺身盛り合わせに、それだけで定食になるだろう
身の厚いカレイの唐揚げ、魚汁、茶碗蒸し、小鉢の数々、、、そして巨大さざえが燃えている!
どれもこれもおいしくてもうおなかパンパン(爆)。これでしめて3060円税込とは、驚愕のコスパ!!あぁ満足♪


宿へ戻ってお茶を飲もうとダイニングの戸を開けたら、宿の人とお客さんと入り混じって団らん中。
ちょっとびっくりしたが、勧められるまま私も入っておしゃべり。昔、ユースホステルとか沖縄の素泊まりの
民宿とかに泊まったらこんな感じだったなぁ。一人旅の者同士数日滞在してたらすっかり仲良くなって
帰ってからも交流が続いたものだ。何か懐かしく新鮮というか、こういう世界が今もあったんだなぁと(笑)。

さぁ、明日は朝早い。

続く。

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