台湾、金門島の続き。
沙美のまちは大きな三叉路に面した場所にあり、そばには明るい湖があって、商店や役所の建物が建ち並び、
明らかにこの金沙鎮の中心地らしい様相を呈していた。
この賑やかなまちなかへ入り込んで探索する前に、道を挟んだ向かい側、湖側に少し下ったところに閩南式の赤瓦の
屋並みが見えたのでちょっと先に行ってみよう。
ここは后浦頭という集落らしい。静かな集落内を歩くスピードでスクーターを走らせると、なかなかいい感じに
古い民居が残っているな。残すために無理しているわけでなく、普通に伝統的な建物が使われているのはうらやましい。
「住まいとは昔も今も、こういうものだ」という概念に全く疑いも揺らぎもない、そんな風に感じる。
それだけ、これらの建物はここの風土に合っていて、完成されているということだろう。
集落の中ほどに、かなり規模の大きなお宅が辻に張り出して建っていた。
ふと見ると、おや、あれはマジョリカタイルじゃない?
細い路地に面した入口の両脇に、日本製のよく見かけるタイプのマジョリカタイルが貼られていた。また発見したぞ~
このお宅も洋楼だ。奥にバルコニーのある2階建ての建物が見える。そして・・・あれはタイルじゃない?
軒下で陰になっていてよく見えないが、2階の壁にもマジョリカタイルが貼られているようだ。うわぁ、見たいなぁ。
壁沿いにぐるっとまわってみると、反対側にも同じような入口があり、やはりそちらにもタイルが貼られていた。
勇気を出して呼び鈴を押してみるとほどなくお兄ちゃんが出てきた。格子ごしに建物の壁に貼られているタイルが見える!
不思議そうな顔をしているお兄ちゃんに、タイルを見たいので中に入らせてほしいと頼み込むと、私を人畜無害な人間と
見てくれたのだろう、格子戸を開けて中庭へ入れてくれた。やった~~ありがとう~~!
そしてあらためて建物を見ると、、、ぬぉ~~~っ、すごいっ!!1階の入口の両脇の壁にみっしりと貼られている!
ここのは、今まで見たような額縁状のパターン構成でなく、1種類の柄のタイルが一群で貼られている。
そして、この洋楼と相対するように建つ棟の入口にも、またタイルが貼られていた。
すごいですね!あなたのお祖父さんが建てられたんですか?お祖父さんは何をされていた方なんですか?
片言の英単語を並べて誉め、聞いてみると、このお家は黄さんで、当時のご当主はシンガポールへ渡って仕事をされて
いたらしい。ははぁ、1種類のタイルを並べた貼り方がどことなくシンガポールっぽい気がしたのはそのためか!?
あまりずかずか入り込むのは控えたが、壁のタイルにちょっと近寄ったとき入口からちらっと中を覗くと、おぉ~~っ、
部屋の中の壁にもあるじゃないの!!床の六角形の磚もいいなぁ。すごい!このお家は特別なんですね!!
ほんとはもっと詳しくいろいろ聞きたかったが・・・あぁ自分の語学力のなさがうらめしい。。
この家の隣には、「黄雄故居」というきれいな建物が建っていて、黄一族の記念館的な施設のようだった。
そんな名家の現役のお宅を見せてもらうことができてほんとによかった!!一見の外国人である私を中庭まで
入れてくれた兄ちゃんに感謝!
集落内をまたうろうろすると、あった、ここにも。
兄弟の家だろうか、同形の家が2軒並んでおり、左のお宅の玄関周りにはパステル調の新しいタイルが見えたが、
柱頭の部分と、小さな窓の上の部分に、マジョリカタイルが使われていた。我ながら目ざとい(笑)
ここにも数枚。
右側のお宅は総プリントタイル貼りだったが、ここにも60年代ポップなタイルが。かわいいねぇ~
ここ后浦頭にはプリントタイル物件がかなりたくさん見られた。金門島で見た集落の中でいちばん多いかもしれず、
またセンスのいい物件が多い。后浦頭集落はプリントタイル物件の名所とも言える(笑)
こちらのお宅は外壁も、中庭に面した建物の壁も皆イタリアタイルっぽいプリントタイルが使われている。
しかも、こんなラブリーな花柄。
素敵すぎる~~~!!
こちらは見事なモザイクタイル貼りのファサード。
かわいいピンクのパズルモザイクで埋めつくしている。しかもレリーフ入り。
こちらは黄色系。
よく見ると入口のステンレス製の門扉もタイルに合わせたデザインが。住人のこだわりが感じられて素敵だなぁ。
こちらは若干モダンな平屋建てのお宅。遠目に見るとすっきりしてクールな印象。
近寄ってみるとこんなにキュート!!赤のふちどりが効いてるね。
左右の窓まわりは長方形の小花柄のプリントタイルを市松状に並べて。
キッチュなプリントタイルはマジョリカタイルとは時代も違い、エクステリアとして独自に発展したようだ。
別の次元での面白さがあるな~
結局、后浦頭で発見したマジョリカタイル物件は2軒。
ところで、入口脇のタイルは結構汚れていることがあるが、その原因は、厄除けの紙などを入口周りに
貼る習慣があり(詳しくは知らないが)、その糊が残っているからだと合点がいった。ちゃんと拭いて~~(苦笑)
続く。
沙美のまちは大きな三叉路に面した場所にあり、そばには明るい湖があって、商店や役所の建物が建ち並び、
明らかにこの金沙鎮の中心地らしい様相を呈していた。
この賑やかなまちなかへ入り込んで探索する前に、道を挟んだ向かい側、湖側に少し下ったところに閩南式の赤瓦の
屋並みが見えたのでちょっと先に行ってみよう。
ここは后浦頭という集落らしい。静かな集落内を歩くスピードでスクーターを走らせると、なかなかいい感じに
古い民居が残っているな。残すために無理しているわけでなく、普通に伝統的な建物が使われているのはうらやましい。
「住まいとは昔も今も、こういうものだ」という概念に全く疑いも揺らぎもない、そんな風に感じる。
それだけ、これらの建物はここの風土に合っていて、完成されているということだろう。
集落の中ほどに、かなり規模の大きなお宅が辻に張り出して建っていた。
ふと見ると、おや、あれはマジョリカタイルじゃない?
細い路地に面した入口の両脇に、日本製のよく見かけるタイプのマジョリカタイルが貼られていた。また発見したぞ~
このお宅も洋楼だ。奥にバルコニーのある2階建ての建物が見える。そして・・・あれはタイルじゃない?
軒下で陰になっていてよく見えないが、2階の壁にもマジョリカタイルが貼られているようだ。うわぁ、見たいなぁ。
壁沿いにぐるっとまわってみると、反対側にも同じような入口があり、やはりそちらにもタイルが貼られていた。
勇気を出して呼び鈴を押してみるとほどなくお兄ちゃんが出てきた。格子ごしに建物の壁に貼られているタイルが見える!
不思議そうな顔をしているお兄ちゃんに、タイルを見たいので中に入らせてほしいと頼み込むと、私を人畜無害な人間と
見てくれたのだろう、格子戸を開けて中庭へ入れてくれた。やった~~ありがとう~~!
そしてあらためて建物を見ると、、、ぬぉ~~~っ、すごいっ!!1階の入口の両脇の壁にみっしりと貼られている!
ここのは、今まで見たような額縁状のパターン構成でなく、1種類の柄のタイルが一群で貼られている。
そして、この洋楼と相対するように建つ棟の入口にも、またタイルが貼られていた。
すごいですね!あなたのお祖父さんが建てられたんですか?お祖父さんは何をされていた方なんですか?
片言の英単語を並べて誉め、聞いてみると、このお家は黄さんで、当時のご当主はシンガポールへ渡って仕事をされて
いたらしい。ははぁ、1種類のタイルを並べた貼り方がどことなくシンガポールっぽい気がしたのはそのためか!?
あまりずかずか入り込むのは控えたが、壁のタイルにちょっと近寄ったとき入口からちらっと中を覗くと、おぉ~~っ、
部屋の中の壁にもあるじゃないの!!床の六角形の磚もいいなぁ。すごい!このお家は特別なんですね!!
ほんとはもっと詳しくいろいろ聞きたかったが・・・あぁ自分の語学力のなさがうらめしい。。
この家の隣には、「黄雄故居」というきれいな建物が建っていて、黄一族の記念館的な施設のようだった。
そんな名家の現役のお宅を見せてもらうことができてほんとによかった!!一見の外国人である私を中庭まで
入れてくれた兄ちゃんに感謝!
集落内をまたうろうろすると、あった、ここにも。
兄弟の家だろうか、同形の家が2軒並んでおり、左のお宅の玄関周りにはパステル調の新しいタイルが見えたが、
柱頭の部分と、小さな窓の上の部分に、マジョリカタイルが使われていた。我ながら目ざとい(笑)
ここにも数枚。
右側のお宅は総プリントタイル貼りだったが、ここにも60年代ポップなタイルが。かわいいねぇ~
ここ后浦頭にはプリントタイル物件がかなりたくさん見られた。金門島で見た集落の中でいちばん多いかもしれず、
またセンスのいい物件が多い。后浦頭集落はプリントタイル物件の名所とも言える(笑)
こちらのお宅は外壁も、中庭に面した建物の壁も皆イタリアタイルっぽいプリントタイルが使われている。
しかも、こんなラブリーな花柄。
素敵すぎる~~~!!
こちらは見事なモザイクタイル貼りのファサード。
かわいいピンクのパズルモザイクで埋めつくしている。しかもレリーフ入り。
こちらは黄色系。
よく見ると入口のステンレス製の門扉もタイルに合わせたデザインが。住人のこだわりが感じられて素敵だなぁ。
こちらは若干モダンな平屋建てのお宅。遠目に見るとすっきりしてクールな印象。
近寄ってみるとこんなにキュート!!赤のふちどりが効いてるね。
左右の窓まわりは長方形の小花柄のプリントタイルを市松状に並べて。
キッチュなプリントタイルはマジョリカタイルとは時代も違い、エクステリアとして独自に発展したようだ。
別の次元での面白さがあるな~
結局、后浦頭で発見したマジョリカタイル物件は2軒。
ところで、入口脇のタイルは結構汚れていることがあるが、その原因は、厄除けの紙などを入口周りに
貼る習慣があり(詳しくは知らないが)、その糊が残っているからだと合点がいった。ちゃんと拭いて~~(苦笑)
続く。