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Channel: まちかど逍遥
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広電廿日市駅

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こないだ何かのきっかけで広電廿日市駅の駅舎が古くて素敵なことを知った。
へぇ〜、次回の呉出張の時に見に行こう〜

と思って検索したら、なんと、さよならイベントが。。。えっ、壊されるの!?
いろいろ読んでみたら、来月(10月)に解体されるとか。ヤバい!何とか9月中に広島へ行きたい。
誘いに乗ってくれた友人と9月最終週末に広島行きの安いツアーで行くことに。
ひとりだと安い手段がないので苦労するのだ。。。

台風が近づき土日とも雨予報の中、新幹線で広島へ、そしてそのまま廿日市へ。
雨はまだ降っていない。

JRの駅から斜めに伸びる細い通りを進むと2分ほどで広島電鉄の線路にあたり、古い屋根が見えた。
おおっ!あれだ。

その道は細い割に車の往来が激しく、うかうか写真を撮ってるとひかれそうだ(汗)

ほほぅ、意外と小さいな。向かいの漬け物屋さんも古く、その一角だけはずっとこのまま変わって
いないように見える。

しかし確かに古い。。。屋根瓦は台風が来たら飛びそうだ。

さよならイベントを終えた後もまだ変わらない姿とあり、ポツポツとカメラをぶら下げた人がやってくる。




待合室の中で古い写真のコピーを手にしていたおじいさん、昔きょうだいと共に駅で撮った写真だと言い、
写真の背景と今の建物を見比べている。
その写真は昭和11年(だったっけ?)に撮ったもので、駅舎はその前からあったと話された。


そのおじいさんはご家族と来られていたようで、このあとホームで揃って記念写真を撮って
おられたのが微笑ましかった。思い出の駅なんだな。。。



古い駅舎が次々なくなっていく。
私は小さな古い駅舎好きだが、なくなる前に駆けつけて写真をとることしかできない。
日頃からせっせと電車に乗って駅を利用する・・・ことも鉄道会社の応援にはなるけれど、
古い駅舎の維持には直接つながるわけではない。利用客が増えたから逆にきれいに建て替える例もあるし。
レトロだと注目されれば、また逆に新建材で全面改修してピカピカの「レトロ」にしてしまう例もあるし。
木造の味わいのある佇まいを維持しながら使い続けてもらいたいのに、自分の非力さがもどかしい。。。


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