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Channel: まちかど逍遥
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呉市民会館

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3度目の呉出張で、再び呉市役所を訪れた。
前回、帰宅してからネット検索して市役所と市民会館ともに建て替えの計画があると知り、
今回市役所での仕事の前に・・・ちょっとよく見ておこうと思った。

市民会館は遠目にはプリンのように断面が台形をした円柱に見えるが、実際はもう少し複雑な形を
していることが分かる。潜水艦のようにも見え、鯨のようにも見える。やはり海軍の町からの
インスピレーションなのだろうか。
しかし昼間は建物にバックライトを当てるような太陽の位置!なかなかいい位置から写真が撮れない。


何人かの人が出てきたので、私も建物の中に入ってみた。
当然のことながら、丸い。ロビーから左右に伸びる廊下は湾曲してその先が見えない。
利用客にまぎれて1階の廊下を奥へ歩いてみた。廊下に沿って扇形の教室が並び、奥は行き止まりだ。
上へ上がる階段も美しい弧を描いている。ホール?2階がホールなのかぁ。見てみたいなぁ。
しかし階段にはロープが張られ立入禁止の文字が。

受付で聞いてみる。この建物古いですよね。はい。見せていただいていいですか?いいですよ。
2階はホールがあるんですね、今は閉めてるんですか。はい、閉めてます。
・・・・見たいですか?見たい!!

カギを持ち出し案内して下さる係の方について階段を上り、2階へ。
三日月形のロビーはガラス張りで明るくいい雰囲気。床に傾斜があるのが不思議な感覚。。。
まさかひずんだのではあるまい。




扉を開けるとドーンと立派な円形のホールが!


おお〜っ!


コンクリート打ち放しの躯体は丈夫そうだし全然きれいで、老朽化しているようには見えないのだが・・・
係りの方いわく、雨漏りがするらしい。建て替えはやむを得ないのかな。。

新しく建てるホールは座席が可動式で防災拠点としても使えるような計画だそうだ。

1階も見せてくれるというのでついていく。扇形の部屋は建築当初は畳敷きだったといい、
結婚式、披露宴も行われていたとか。へぇ〜、畳をどう並べて扇形の床を埋めていたんだろう。




廊下の行き止まりのドアを開けて中へ入っていく。ええっ、いいの?
奥は楽屋で、2階のホールの舞台へ続く階段があった。ひとつの部屋は和室だ!
ははぁ、披露宴をしたという部屋もこんな雰囲気だったのかな。

畳は中央部のみで扇形の端の方は板張りになっていた。なるほどね。

丸くなった廊下を歩いていると気になるのが、この円柱の中心部。さっきから全くうかがい知れない。
見ますか?と言って開けてくれたドアから中を覗くと・・・電気室、ボイラー室、ポンプ室、倉庫、、、
などが一緒くたになったような、半地下のバックヤード空間だった。うわぁ・・・こんなところまで
見せてもらえるなんて貴重!


実はこの呉市民会館の使用は今月いっぱいらしい。先にこの建物を解体した跡地に市庁舎を建て、
移ってから現市庁舎を解体する段取りらしい。今度来たときにはもう遅かったかも。。。
ギリギリで内部を見れて、しかも普段立ち入れないところまで見せて頂けてとってもラッキーだった!
お忙しい所ありがとうございました!

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