Quantcast
Channel: まちかど逍遥
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1991

湯之島館のタイル2

$
0
0
廊下に飾ってあった湯之島館の古い鳥瞰図を見ると、玄関、本館、洋館や離れの部屋なども描かれ、
新館である景山荘を除いたほとんどの施設が創業から間もないうちに出来上がっておりその後現在まで
ほとんど変わっていないことが分かる。


洋館の基礎部の美しい石張が廊下から見える。


クラブムーンライトのあるアールデコの洋館から廊下続きのこちらの棟も、山小屋風の温かい雰囲気の洋館。
木々に囲まれたバルコニーには元の噴水を利用した「山の足湯」があり、温泉に足を浸しながら
ゆったりくつろぐことができる。


この1階部分がとても気になるが、下へ降りる階段は立ち入り禁止。


この棟にはリラクゼーションルームなどがある。
このときはお店が開いておらず、このステンドグラスを内側から見ることはかなわなかったが。。。


階段の手すり部分に造りつけの照明が素敵!!


この上は会議室。


素敵なステンドグラス〜〜


広い会議室の正面には暖炉型のストーブ置き場がど〜んと!凝灰岩を彫りだしたものだ。


この部屋の腰壁をよく見るととても凝っている。櫛目の引かれた黒い部分は着色された漆喰だろうか、
板とボーダー状になっていて、それらの境目にはちょうな仕上げのような意匠を施された細い木材が
挟まっている。う〜ん、渋くて素敵!


この奥にはサンルームが。実際は木々に囲まれてあまり太陽光が入らず薄暗かった。時間帯によるのかな?
ガラスの屋根が開くようになっているみたいだが、開けると虫がいっぱい入ってきそう・・・



春慶荘は茅葺屋根と鮮やかな壁が目を引く独立したコテージで、複数の部屋の内部の柱や建具やはすべて
飛騨の伝統工芸である春慶塗となっている。漆の落ち着いた赤色が空間を引き締めている。
春慶塗といえば食器や花器などの小物がほとんどでせいぜい家具ぐらいはあるが、
建築物にに施されたのは珍しいとか。


湯之島館では温泉付きの部屋も多いが、この春慶荘では室内から伸びる長い廊下を歩いていった先に
離れの浴室がある。これが脱衣所。そして・・・


うおおぉ〜〜!このタイルは!!


床の正方形のもかなり味があるが・・・


なにこのタイル!?見たことない雰囲気!
クロコダイル柄かと思ったがよく見るとアジサイ柄?ん〜このタイルを眺めながらお風呂に入りたい〜


案内して下さった方いわく、一度宴会場のこけら葺のひさしの一部がタバコの火で燃えたことがあるのだとか。
危うく消しとめ、燃えた部分を補修されたというが、この旅館はほとんどが創業当時からの古い木造建築
であり、火は命取りである。大切に守り続けておられる湯之島館の方々や、日本のすばらしい建築遺産を
楽しみたい私たち皆のために、ここに泊まる人は心ある行動をして頂きたいと思う。

いや〜素晴らしかった。食事も豪華で満足。サービスもよかった。。。また泊まりたい。
お手ごろなツアーもあるので、皆さんも是非行ってみられては!?

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1991

Trending Articles