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Channel: まちかど逍遥
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マレー鉄道の寝台急行 〜後編

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マレー鉄道 続き。

この路線の見どころは、マレー半島のジャングルの中を縦断する部分である。
SENANDUNG WAU号は夜行列車であるが、ちょうどジャングル越えの半分ぐらいのところで
夜が明けるはず。ジャングルの中で朝日を迎える・・・これはかなり期待が高まる!

KUALA LIPIS駅から先は熟睡していたのだろう、記憶がない。
がたん、という振動で目が覚めるともう薄明るい。窓の外を見てみると、うわぁ〜!!すごい風景が!


垂直に切り立った崖。朝もやのせいもあり幻想的な風景。大急ぎでカメラをONにして窓越しに撮ったが
もう列車は動き出している。あ〜〜!あれは列車の初動の振動だったのか。


GUA MUSANG駅。あぁ、時間的にもここが一番のハイライトだったなぁ。夜明け前の静かなホームに
一歩でも降り立ってみたかったなぁ。。。


この後はうっそうとした場所もあるが割合開けていて、だんだん人里へ近づいていく感じ。


朝日がもやの中から顔を出した。列車で迎えるサンライズ・・・・あぁいいなぁ!
茶色に濁った川を何度も渡る。

ちなみに、写真がボヤーっとしているのは、朝もやのせいと、窓ガラスが汚れているせいである(苦笑)。



おなかがすいたので何か買おうかと食堂車へ行ってみたが、、、そう、朝日が昇ってまた断食が始まっている。
ムスリムの皆さんはすでに食事を終えて二度寝の時間なのである。スタッフも仕事終えて床や椅子で爆睡。。。
さすがに起こせず、すごすご退散。。。


夜の間に列車は1時間あまり遅れているようだが、今回はこの列車旅も目的のひとつ。
寝台でゆったりのんびり車窓を楽しもう。




うわぁ・・・
KRAI駅の広大なヤードにはレンガ積みのホーム跡や給水塔などが見られたが、もう今は
使われていないよう。並んだ車庫には貨車が停まっていた。
ふらっと気ままに途中下車してみたいなぁ。。。




さて・・・もうお昼なのだが食糧が何にもない。食堂車も昼間は閉まっているというので、停車駅で売店に
走ろうと思うのだが、多くの駅には売店がなかったりあっても閉まっていて、売店がある駅に限って、
ホームに降りた途端ピーっと発車の笛が鳴るのである。。。あぁ、ワゴンでもっと買っておくんだった。


あぁ、市場がうらめしい・・・(苦笑)


ガタンと列車が止まった。あっ、この駅には売店があるかな!?ホームへ出ようとカーテンを開けると
多くの人が降りるようだ。急に胸騒ぎがして、出口へ向かう隣の兄ちゃんに「ここはどこ?」と聞くと、
「ワカバル」と。ええっ、降りる駅だ!!!母と妹をけしかけて、皆広げていた荷物を慌ててひっつかみ
這い出すように何とか下車した。。。危ない危ない。食糧調達にすっかり気を取られていた。


ホームでは取り急ぎ荷物をバッグの中へ押し込んで・・・
そんな状態だったから、私たちが降りてすぐ発車するSENANDUNG WAU号の前に回りこんで
機関車を撮影する余裕はなかった(涙)。ちょっと追いかけたが、後姿を見送るのみ。。。


WAKAF BHARU駅は、明るくおおらかで旅情をたっぷり感じさせてくれる素敵な駅だった。
初めて降り立つ駅で勝手も何もわからないが、タクシー手配のおっちゃんがいて行き先別の料金表が
ちゃんとあって、良質なタクシーに乗れて、めでたく目的地まで到着することができたのであった。
マレーシアはほんと、旅しやすいなぁ!


このあと島に渡り、青い海を満喫〜〜!!



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