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Channel: まちかど逍遥
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列車待ちの間に・・・

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札幌発の夜行列車降りたときから〜♪青森駅は雪の中〜♪
いやぁ〜すごい!ほんとに!北海道より雪深いじゃないの〜


青森5:40着。まだ夜が明けないホームには雪がどんどん降ってくる。
これではまち歩きは厳しいな。今日は乗り鉄だ。
はまなすの機関車を見送ってからホームを移り五所川原へ向かおう。津軽鉄道に乗りに行くのだ。


川部駅で五能線に乗り換え。冬の夜明けは遅い。この頃ようやくうっすら明るくなってきた。
津軽平野の真ん中を走ると見る限りの雪原の背景に岩木山が見えてくる。
津軽富士と呼ばれるのが納得いく美しいシルエット。頂上付近には雲がかかっている。


板柳駅に到着したときアナウンスが入る。
・・・対向列車が大幅に遅れております・・・
ここは単線なので行き違い列車を待たねばならない。
・・・当列車の発車予定時刻は7時50分頃です・・・
ええっ、45分待ち!?とにかく外へ出よう。


実は板柳には、板柳温泉といういいお風呂屋があることを事前チェックしていた。
しかし五能線の本数が少ないので途中下車する余裕はないなとあきらめていたのだ。
これ幸いと駅を飛び出しそのお風呂屋を探すと、駅前20mほどのところにすぐみつかった。
まだ開いていない。そもそも今も営業しているんだろうか。。


雪かきに精を出していたお隣のおっちゃんに聞いてみた。
ああやってるよ、もう開くんじゃないかな。なかなかいいお湯だよ。
よかった〜
5分後ぐらいに戻ってきたら、ご主人が入口のカーテンを明けていた。
発車予定まであと30分・・・入ろ!!


お風呂屋と言っても硫黄の香りかぐわしい温泉銭湯だ。う〜ん、極楽〜!!板柳温泉最高!
列車が予定より早く出発するかもという一抹の不安はあったが、お湯に浸かっていたら、
まぁ乗り遅れたらまたここに戻ってきてゆっくりお風呂に入ればいいや、と気が大きくなる(笑)。

実際はちゃんと5分前に戻り、予定通り出発した。

当初は五所川原駅で1時間ほどまちをうろつこうと思っていたので、45分遅れても予定の
津軽鉄道の列車には間に合った。乗り継ぎには余裕を見ておくものだ。

JRホームから跨線橋でつながった奥のホームが津軽鉄道だ。車庫も隣接している。古い車両も見える。



また吹雪いてきた。





津軽鉄道は1日1往復のストーブ列車が有名だが、こんな朝早くに観光列車が走るはずはない。
走れメロス号と名付けられた気動車である。沿線に太宰治の生家があるのにちなんだ名前らしい。


列車はトコトコ走る。女性のアテンダントさんが終点の津軽中里の手書きの地図を渡してくれながら、
今日は雪がかなり積もってて歩けないかもしれませんよと。




小さな鏡餅がほほえましい。


客の多くは、太宰治の生家であった「斜陽館」がある金木駅で降りるようだ。
その駅で列車の行き違い待ちをするため15分ほど停車するというのでホームへ出た。
アテンダントさんが、「珍しくラッセル車がここまで来ていますよ。」と教えてくれた。
いつもはもっと奥の駅までしか出てこないらしい。やっぱり今日は雪が多いんだ。


終点の津軽中里駅は商業施設ビルの一部を通り抜ける構造で味わいはない。
積雪は歩ける程度だったが駅前は閑散としていた。昨日の夜から飲まず食わずなので何か
食べられる店がないかなと地図を見ながら町のメイン通りを歩いてみたが、何もなかった(苦笑)。
地図によれば見どころもあるようだが、雪に埋もれる冬は観光はちょっと無理そう。。
駅に戻ったらさっきのアテンダントさんが「最北端証明書」をくれた。
ここは日本最北の私鉄の駅だそうだ。

来た時と同じ走れメロス号に乗って五所川原へ戻ろう。

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